「バーチャルオフィス」と「レンタルオフィス」の意味の違いとは?

「『バーチャルオフィス』の進化により、在宅勤務を取り入れる企業が増えつつある」「起業家は『レンタルオフィス』を活用することで初期費用を抑えることも可能だ」……。

このようにビジネス系の記事で見聞きする機会も多い「バーチャルオフィス」と「レンタルオフィス」という言葉。

これらの言葉は、なんだか似たような言葉なのですが、それぞれ異なる意味を持つ言葉です。


「バーチャルオフィス」と「レンタルオフィス」の意味の違いとは?

バーチャル?レンタル?


「バーチャルオフィス」の意味とは?

まずは「バーチャルオフィス」の意味から確認しましょう。

「バーチャルオフィス」とは、特に”従来のオフィスが果たしていた機能を仮想的に提供するITインフラ全般”を指す言葉です(「バーチャルオフィス」の「バーチャル」には、”仮想”という意味があります)。

「バーチャルオフィス」の意味
  • “従来のオフィスが果たしていた機能を仮想的に提供するITインフラ全般”

「バーチャルオフィス」を活用した勤務形態が在宅勤務

例えば Skype などのインターネット電話や、インターネットを利用した出退勤・在席管理機能、各種作業ツール。これらを組み合わせることで、自宅に居ながら会社のオフィスと遜色のない労働環境を整えることが可能になりました。

近年、IT企業や一般企業で在宅勤務を導入する企業が増加していますが、在宅勤務はこの「バーチャルオフィス」を活用した勤務形態だと言えます。

「バーチャルオフィス」を用いた具体的な文例
  • A社では、ITインフラを通じて高度な「バーチャルオフィス」化が進められている。
  • 「バーチャルオフィス」の進化により、在宅勤務を取り入れる企業が増えつつある。

ちなみに、後述しますが「バーチャルオフィス」には、もうひとつの意味があるので注意したいところです。

「レンタルオフィス」の意味とは?

一方、「レンタルオフィス」とは、”オフィスビルなどの一画を安価で貸してくれるサービス”のこと。

「レンタルオフィス」の意味
  • “オフィスビルなどの一画を安価で貸してくれるサービス”

「レンタルオフィス」のサービスは東京都内のみならず、全国の主要都市で展開され、特に大手企業などが集まるビジネス街の中心地や人気のエリアでサービスの提供がなされています。

安価で一等地の専有スペースを確保ができたり、「レンタルオフィス」の所在地の住所で会社登記が可能だったり、共有の会議室や応接室が利用可能である点などが「レンタルオフィス」の魅力です(※サービスを提供している企業によりサービス内容は異なります)。

「レンタルオフィス」のサービスの一例
  • 安価で一等地の専有スペースを確保ができる
  • 所在地の住所で会社登記が可能
  • 共有の会議室や応接室が利用可能
  • オペレーターによる電話代行サービスがある

「初期費用をなるべく抑えて起業したいが、自宅で開業するのはちょっと……」といった起業家や、「これまで以上に信用を得るためにも一等地に事務所を構えたい」という個人事業主、「支社にかかる固定費用を抑えたい」という企業などに「レンタルオフィス」は利用されています。

「レンタルオフィス」を用いた具体的な文例
  • 起業家は「レンタルオフィス」を活用することで初期費用を抑えることも可能だ。
  • B社では固定費用の削減のため、「レンタルオフィス」を利用し関西支社を開設した。

近年では、デスク自体も共有スペースである「フリーデスク(シェアデスク)」タイプの「レンタルオフィス」が、起業を目指す若者の間で人気なようです。

「レンタルオフィス」をコンパクトにしたものを「バーチャルオフィス」と呼ぶケースも

また、”「レンタルオフィス」が提供するサービスをさらにコンパクトにしたもの”を、「バーチャルオフィス」と呼ぶケースがあります。

これが、先ほどの「バーチャルオフィス」のもうひとつの意味となるわけです。

「バーチャルオフィス」のもうひとつの意味
  • “「レンタルオフィス」が提供するサービスをさらにコンパクトにしたもの”

具体的には、「レンタルオフィス」同様に一等地の住所や電話番号を利用したり、オペレーターによる電話代行など会社として最低限の対応をしてくれ、さらに実際に入居する必要がないサービスのこと。

実務は自宅で行うものの、社会的な信用などの面で一等地の住所や電話番号を必要とする個人事業主や起業家に利用されています。

まとめ

ここまでをまとめます。

「バーチャルオフィス」と「レンタルオフィス」の意味の違い
  • 「レンタルオフィス」
    ・”オフィスビルなどの一画を安価で貸してくれるサービス”
  • 「バーチャルオフィス」
    ① “従来のオフィスが果たしていた機能を仮想的に提供するITインフラ全般”
    ② “「レンタルオフィス」が提供するサービスをさらにコンパクトにしたもの”

となるわけです。

以上、「バーチャルオフィス」と「レンタルオフィス」の意味の違いについての説明でした。参考になれば幸いです。

「バーチャルオフィス」と「レンタルオフィス」について深く知る参考リンク

※本記事は2016年10月時点の情報を元に執筆されたものです。あらかじめご了承ください。